基本的なしつけやトレーニングで必要なのは、犬とのコミュニケーションが取れるようになること、犬との信頼関係が築けることです。犬はリーダーに従って行動する動物だということがよく言われますが、リーダー以外には従わないわけではありません。適切にトレーニングされた犬は、犬への指示が的確なら指示に従うものです。また、どんな優れた犬もトレーニングを受けなければ自分勝手に行動するだけです。
しつけやトレーニングの基本は「しかる」と「ほめる」です。犬は自分がしたことを2〜3分しか覚えていないといわれます。ですから、しかる、ほめるはすぐにしてあげないと、何に対して叱られたのか、ほめられたのかがわからなくなってしまいます。
また、犬は叱られて覚えていく部分が大きいので適切に叱るということはトレーニングのなかで大切なことといえます。
してはいけないことをしてしまった時にはしかって教えます。しかし、何かの行動を教えるときはほめて教えます。
つまり、しつけは叱って教え、トレーニングはほめて教えるのが基本だということです。
また、命令の言葉は一つにしておきましょう。「おしっこ」「トイレ」と毎回違った言葉で言われると犬が混乱してしまいます。
それでは、忍耐強くペットとのコミュニケーションができるようチャレンジしてみてください。
ほめ方
上手にできたときは、腰をかがめて犬と目線の高さをあわせ、「よしよし」と優しくほめてあげます。トレーニングのときは、大げさになでまわしてあげたり、できたらおやつを与えるのもいい方法です。ただし、どんなにおやつを欲しがってもトレーニングができないときは与えてはいけません。犬は先にもらって後から頑張るということはできないからです。
しかり方
やってはいけないことをした時にリード(紐)をぴっと引っ張って教えます。このときには「ダメ」と声をかけて瞬間的に軽いショックを与えるようにします。犬に飼い主さんがひっぱたと思わせないようにするのがコツです。「ダメ」という声が聞こえたら神様が首をを引っ張ったと思うような引き方が理想です。
トイレのしつけ
トイレのしつけは早いうちから教えておきたいしつけです。特に室内飼の場合は教えておきたいしつけのナンバーワンでしょう。生後4カ月くらいからしつけを始めるといいでしょう。
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犬は、食事の後や遊んだり、目覚めた後などにトイレに行くことが多いので、床のにおいを嗅ぎながら歩き回り、落ち着かなくなります。これを見逃さず「オシッコ」と声かけをしながら、トイレへ連れていきます。上手にできたら、必ずほめてあげます。
・トイレの場所は決めておいてください。トイレの場所を動かすと、子犬はどこがトイレかわからなくなってしまいます。また、トイレには、自分のおしっこのにおいがついた新聞紙やシートなどがあると誘導しやすくします。
・トイレ以外の場所でおしっこをしてしまったら、臭いを消すようにしておきます。犬は臭覚が鋭いのでしっかりとふいておきましょう。ソファーやベッドにおもらししてしまうと、においがとれにくため、そこをトイレと勘違いしてしまうことがあります。クッションのスポンジなども水洗いする必要があるかもしれません。
・トイレのしつけで、叱るのはやめましょう。 子犬はトイレが終わった後に叱られても「ウンチをしたから叱られた」くらいにしか理解しません。犬は、「トイレ以外の場所でウンチしたからしかられた」とは理解できません。ほめて教えるようにしましょう。
トイレのしつけは失敗との戦いともいます。根気よくできるまで続けることが大切です。
待て
「待て」を教えるのに最適なのはフードをあげるときです。
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フードを食べ始める前に「待て」と言って待たせます。フードを見たら、すぐに食べそうになるかもしれませんが、体を押さえてしばらく待たせます。
・「よし」と言ってフードを食べさせるようにします。
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これを繰り返していくうちに、犬もだんだん覚えていきます。これを根気よく繰り返して「待て」と「よし」 を教えましょう。
おすわり
おやつを用意します。
・「おすわり」と声をかけておやつを犬の鼻先に見せます。
・食べそうになったらおやつを持ち上げていくと自然におすわりができます。
・おすわりの姿勢になったら「おりこう」とほめておやつをあげます
・おすわりの姿勢が取れないときは、リードをつけて少し持ち上げるようにします。
お手
おやつを用意します。
・犬を自分の正面におすわりさせておきます。
・犬の手を軽く握って持ち上げてから、自分の手のひらを広げて「お手」と声をかけます。何回か声をかけてもいいでしょう。
・そこで、おやつをあげて褒めてあげます。
・これを繰り返して「お手」ができるようになったら逆の手も同じように教えて「おかわり」と声をかけます。これを繰り返して「お手」と「おかわり」を教えます。
車でお出かけ
車に乗せられるようになると、家族で旅行に出かけたり、獣医さんへ行ったりと犬の行動範囲は広がります。車でお出かけするときは、ドッグランや河原に連れていくとか、車に乗ると楽しいことがあるということが犬に分かるように教えるとよいでしょう。動物病院につれて行く時だけに車に乗せているのでは、この先嫌なことをされるのではと犬は勘違いして、車に乗るのを嫌がるようになってしまうことがあるかもしれません。
そこで、車でお出かけのトレーニングはいつも楽しいことがあるというように教えましょう。
・車はエンジンをかけないで練習します。
・犬にリードをつけて、おやつを一口あげてから車の方へ連れて行きます。
・声をかけます。「おいで」「車に乗ろうね」など。
・最初は素直に来なくても無理やり引張ってはいけません。嫌がるときはおやつを見せながらリードを軽く引きながら呼んで、犬がそばに来たらおやつをあげます。
・車のところまで来たら、ドアを開け、シートを軽くたたいて、「車に乗ろうね」などと声をかけます。犬が自分から入ってきたらほめてあげます。
・もし、中に入ろうとしない時は、おやつを車の奥の方においておやつで誘導してみます。小型犬や中型犬で自分で乗れないときは、そっと抱きあげて乗せてあげてもいいでしょう。犬が入ってくるまで、根気よく繰り返し続けます。
・最初から長い距離をドライブするのは避けましょう。短い距離で始めて、だんだんドライブする時間を長くし、車に慣れさせましょう。
・最初のドライブは楽しいところに連れて行ってあげましょう。車に乗ると楽しいことがあると思えるようにしてあげましょう。
・車が苦手な犬もいます。車でお出かけするときは3時間前くらいには食事を済ませておきましょう。車酔いを防ぐために食事は目的地に到着後にする方法もあるでしょう。
・車に乗ると窓から顔を出している犬もいます。危険ですから絶対にやめましょう。また、車の中で抱いているのも危険です、10Kgの犬が事故で衝突した瞬間には20〜30Kgの力がかかることになり、人間の力では抑えておくことができなくなります。クリート(キャリー)に入れたり、犬用のシートベルトを利用しましょう。
車酔いを予防する薬もありますので、獣医さんに相談してみましょう。
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